クラウドPBX「ホワイトオフィス」などソフトバンクのFMCソリューション紹介
この記事の目次
クラウドPBXを導入する目的の一つが、スマートフォンや携帯電話の内線化ではないでしょうか。
そこで今回はおすすめするクラウドPBXサービスが、ソフトバンクが提供する「ホワイトオフィス」などのFMCソリューションです。
また、同社が提供する固定電話サービス「おとくライン」と組み合わせることで、通信コストの削減に効果があります。
FMCは固定電話の通信と携帯電話を融合させた新しい電話サービスです。
ということで今回は、ソフトバンクが提供するクラウドPBXサービス「ホワイトオフィス」を含めたFMCソリューションをご紹介していきます。
1.そもそもクラウドPBXやFMCサービスとは?
ソフトバンクは携帯電話やスマートフォンを販売しているだけでなく、法人向けサービスも充実しています。
その中の一つが、ソフトバンクの携帯電話と固定電話サービスを組み合わせてオフィスの通信環境を快適にする「FMCソリューション」です。
詳しくは次の項で説明していきますが、そもそも「クラウドPBXやFMCサービスって何?」という方もいますよね。
この項では、クラウドPBXやFMCサービスとは何なのかお話していきます。
クラウドPBXとは?
クラウドPBXは、今までのビジネスフォンとは違いオフィスの中に主装置(PBX)を設置せず、インターネット上のサーバーに主装置(PBX)の機能を持たせること(クラウド化)により、スマホやパソコンをビジネスフォンとして利用できるようにするサービスになります。
クラウド上のサービスからインターネット回線を使ってスマホやパソコンなどの端末をすべて制御するので、外出先のどこにいても使用できる優れものです。いい方を変えれば、インターネット環境さえあれば、海外でもスマホやパソコンなどがビジネスフォンの役割をする訳です。
また、オフィスには主装置や卓上の電話機などの設備は一切不要で電話配線工事さえも不要になります。
ここで登場している「主装置(PBX)」や「クラウド」を簡単に説明しておきます。
内容 | |
主装置(PBX) | 小型の電話交換機のこと。外線通話や内線同士の相互通話、保留・転送などを制御する機器。 |
クラウド | インターネット上の特定の空間(主にサーバー)にアクセスすることで、各種サービスが利用できるようになるほか、写真などの画像やファイルデータが保存できるサービスの総称。 |
FMCサービスとは?
FMCは「Fixed-Mobile Convergence(フィックスド・モバイル・コンバージェンス)」の略語です。
日本語では「固定電話と移動通信電話の融合」と訳されます。
電話やデータ通信を行うとき、一般的に固定電話、携帯電話、インターネットというように利用する回線に合わせて使い分けますよね。
そのため、それぞれ回線契約が必要になり料金の支払いも別々に請求されます。
このような状態では毎月の支払い処理に手間がかかるうえに、それぞれの料金が請求されるので割高になってしまいます。
そこで、このようなバラバラなサービスを融合する役割を果たすのがFMCサービスということになる訳です。
基本的にFMCサービスは、携帯電話1台で通話やデータ通信などの役割をすべて果たす目的で利用されるサービスです。
固定電話やスマホをそれぞれ購入する必要がなくなるとともに、料金の支払いが一本化されるので経理処理が簡素化できるメリットも持ち合わせています。
以上、クラウドPBXとFMCサービスが何なのか分かって頂けましたか?
クラウドPBXのサービス提供会社ではFMCサービスとの組み合わせを推奨しています。組み合わせることで主装置(PBX)などの設備投資が削減できるだけでなく、通信コストの削減しいては業務効率化にも繋がっていくのです。
2.ソフトバンクが提供するFMCソリューションの種類と特長紹介
ソフトバンクでは様々な法人向けサービスも展開していますが、その一つが「FMCソリューション」です。
「携帯電話をより便利にかしこく使える」として、以下の5種類のFMCソリューションサービスを提供しています。
・ConnecTalk(コネクトーク)
・ホワイトオフィス
・Bizダイヤル
・Biz-One
・スマートセントレックス
ここからは、それぞれのソリューションサービスの特長を簡潔にご紹介していきます。
ConnecTalk(コネクトーク)
コネクトークは、クラウドPBXとFMCの両方の機能を一本化して、柔軟なコミュニケーション環境をワンストップで提供するサービスです。
スマートフォンや携帯電話と固定電話を統合し、外出先から会社との内線通話、電話の取り次ぎができるなど、多様化するワークスタイルに対応した柔軟なビジネスコミュニケーションが可能になります。
携帯電話での通話はVoLTE(ボルテ)対応なので高品質な音声通話ができます。
VoLTE(ボルテ)とは、4G LTEを活用した最新の音声通信サービスです。
また、コネクトークの各種設定(内線・外線、転送設定、着信規制、各種固定電話設定など)はWeb管理画面から利用者側で設定できるので管理面の手間も軽減できます。
利用にあたっては、利用する環境に合わせて「モバイルタイプ」と「PBXタイプ」の2つのタイプから選択でき、月額料金は以下のようになります。
【基本料金】
10,000円/契約
【モバイルタイプ】
900円/モバイル回線
外線GW接続:400円/ch
【PBXタイプ】
500円/ID
宅内PBX接続 400円/ch
ホワイトオフィス
ホワイトオフィスは、ソフトバンクのケータイ、スマートフォンで、社内・社外どこにいても内線通話が24時間定額料金で利用できるサービスです。
主な特長は以下のようになります。
➀全国どこからでも携帯・スマホと固定電話間で内線通話が可能
➁内線通話はもちろん、保留・転送など充実した内線機能が携帯・スマホで利用可能
➂24時間無料の内線通話サービス
➃既存の主装置(PBX)が活用できるので、大掛かりな設備投資が不要
導入するにあたっての初期費用や月額料金は以下の通りです。
【初期費用】
項目 | 料金(税抜) |
内線番号登録料 | 1,000円/モバイル内線番号 |
固定電話拠点登録料 | 1,000円/固定電話拠点番号 |
ゲートウェイ登録料 | 10,000円/ゲートウェイ |
【月額料金】
スマ放題の場合
項目 | 料金(税抜) |
通話定額基本料(スマホ) | 2,700円/回線 |
通話定額基本料(ケータイ) | 2,200円/回線 |
ホワイトオフィス利用料 | 934円/回線 |
ホワイトオフィスCH接続料 | 400円/CH |
ホワイトプランの場合
項目 | 料金(税抜) |
ホワイトプラン | 934円/回線 |
Wホワイト | 934円/回線 |
ホワイトオフィス利用料 | 934円/回線 |
ホワイトオフィスCH接続料 | 400円/CH |
Bizダイヤル
ソフトバンクのスマートフォンで固定電話番号が使えるクラウドPBXサービスです。
専用アプリを利用してスマートフォンからクラウドPBXを経由して発信することで、相手先に固定電話番号を通知して通話が行えるようになります。
このサービスは同社が提供している「おとくライン」との併用が基本になります。
「おとくライン」は、ソフトバンクの通信設備を使って直接電話をつなぐ直収型電話サービスです。
NTT東日本・NTT西日本の通信設備を通さないため、基本料金がソフトバンク一本化できるとともに質の高いサービスが受けられます。
導入にあたっての初期費用や月額料金は以下の通りです。
【初期費用】
項目 | 料金(税抜) |
CG設定料 | 3,000円/1CG |
Bizダイヤル新設工事費 | 1,000円/契約番号 |
【月額料金】
項目 | 料金(税抜) |
CG基本料 | 3,000円/1CG |
Bizダイヤル契約基本料 | 900円/契約番号 |
Biz-One
Biz-Oneは、1台のスマホ・ケータイをプライベートとビジネスに分けるワンナンバー化サービスです。
社員個人の携帯端末を利用して仕事の電話をダイヤルするとき、「0063-0」を付けることで業務用電話番号(050番号)の発番を通知します。
簡単に説明すると、携帯電話から「0063-0-相手の電話番号」で発信すると、相手には「050番号」が通知される仕組みになります。
業務用電話番号(050番号)は社員1人1番号化できるので、固定電話と携帯電話の使い分けの手間がなくなります。
Biz-Oneは、登録料や月額料金は無料で利用でき、ソフトバンクに申し込めば活用できるようになります。
スマートセントレックス
スマートセントレックスとは、会社の固定電話に着信した電話を、クラウド環境を介してソフトバンクの携帯電話・スマホ・PHSなどに分散着信させるサービスです。
利用することで、災害時などにオフィスの電話が利用できなくなった緊急の場合でも、支店や支社、在宅ワークの携帯電話に着信できるため、予期せぬ緊急事態が発生した際にも継続的な業務が可能になります。近年推進されている「BCP対策」として導入されています。
BCPとは、地震や台風、大雨などの自然災害や火災、テロ攻撃など予測不可能な緊急事態に見舞われた際に企業が取る施策を指します。被害を最小限に抑え、企業運営の継続および早期復旧を可能にするための方法・手段などを取り決めておく計画がBCPです。
スマートセントレックスを導入する際の初期費用や月額料金は以下の通りです。
【初期費用】
設計・構築費:300,000円(税抜)
【月額料金】
サービス(ID):280,000円(税抜)
携帯・PHS端末:別途見積もり
以上、ソフトバンクの5つのFMCソリューションサービスをご紹介しましたが、「携帯電話をより便利にかしこく使える」ことが一番の目的のサービスです。
3.まとめ
ソフトバンクが提供するFMCソリューションサービスをご紹介しました。
固定電話、携帯電話、クラウドPBXを組み合わせることで、携帯電話をより便利にかしこく使えるようになります。
今回は5つのFMCソリューションサービスを紹介しましたが、「ConnecTalk(コネクトーク)」と「ホワイトオフィス」は導入を検討してみてはいかがでしょうか。
現在クラウドPBXを活用している企業でも、ソフトバンクを含めた携帯キャリアのFMCサービスを組み合わせることで、通信コストの削減や業務効率化に繋がっていきます。